見た目から診断をつけることが難しい場合や、悪性のできものが疑われる場合などに行われる検査です。
皮膚生検とは
病理組織検査を行うために、皮膚の一部を切除することを皮膚生検といいます。
局所麻酔を用い、皮膚を3~5mm程度切除します。
切除した後は、2~3針縫合しますが、大きさや場所によっては縫合しない場合もあります。
皮膚生検の行い方
皮膚生検には、2種類の方法があります。
患者さまに合わせて、適切な方法で皮膚を採取します。
パンチ生検
2~6mm程度の太い針のような器具を使用し、皮膚を採取する方法です。
縫合した場合、傷が線状に残ります。
また、縫合しない場合でも、約1~2週間で傷は埋まっていきます。
紡錘形切除
病変部の皮膚を葉っぱの形のように切除して採取する方法です。
パンチ生検と比べると、皮膚を長く採取するため、組織からより多くの情報を得ることができます。
病理組織検査とは
皮膚生検で採取した組織を顕微鏡で観察する検査を病理組織検査といいます。
表皮や皮下組織を細かく観察することで、さまざまな病気を診断することができます。
診察の流れ
診断
まずは、診察を行います。
皮膚生検が必要となる場合は、検査の必要性等ご納得いただいた上で、実施を決めていきます。
不安なことや不明点などがございましたら、是非お伝えください。
皮膚生検の実施
診察が終わりましたら、皮膚生検を行います。
15~30分ほどで終わります。
生検中は、局所麻酔をしているため、痛みはありません。
術後の説明
痛み止めや傷の塗り薬など、処方するお薬について説明させていただきます。
当日は、お風呂や運動、アルコールの摂取は避けるようにしてください。
抜糸・傷の診察
1週間後に、来院していただき、傷の診察をさせていただきます。
縫合を行った場合は、このときに抜糸を行います。
また、生検実施の2週間後に再度来院していただきます。
病理組織検査の結果をお伝えし、今後の治療方針を決めていきます。
費用について
※保険適用3割負担の場合になります。
皮膚生検 | 1,500円程度 |
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病理検査代 | 3,000円程度 |
局所麻酔、軟膏代など | 600円程度 |