どんな病気?
アタマジラミという虫による感染症で、頭皮より吸血された結果かゆみが出ます。
頭を寄せ合って接触することで感染するため、保育園や幼稚園、家庭内での感染が多いです。
診断
毛に固く付着している卵や、成虫を見つけることで診断します(写真参照)。
目安としては、髪の毛についているフケのようなものを手でしごいて動かなければ卵である可能性が高いです。
卵については、顕微鏡で確認することで、う化前の卵なのか、幼虫が出ていった後の中身のない殻なのか見分けることができます。
治療
薬局で市販されているフェノトリン(スミスリン)シャンプー、フェノトリンパウダーを使用します。
ただしこれらは成虫や幼虫には有効ですが、卵には効果が劣るため、3日に1回ずつ、3~4回繰り返し使用する必要があります(図参照)。
並行して、卵はクシを使ってこまめに取り除きます。
近年ではフェノトリンが効きにくいアタマジラミも増えており、皮膚科でしっかり確認した上で治療を終了することが重要です。
予防対策も心がけましょう
上記とあわせて、寝具、タオル、水泳帽、クシなどを共有しないこと、集団保育の場では昼寝の際に布団を離して子供と子供の頭が接触しないようにするなどの対策も必要となります。
治療を開始していれば、休園や休校させる必要はありません。
帽子をかぶればプールも大丈夫です。