ほくろやイボ、ニキビ跡などのお悩みはございませんか?
当院では、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による治療を行っております。
CO2レーザーでは、気になるホクロやイボをピンポイントで治療することができます。
その他、出血が少なく、傷跡も残りにくいなどの特徴がございますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
当クリニックではJMEC社のe.f. Fractional CO2Laserを導入しております。
スキャナー付きで、正確にきれいな仕上がりが期待できます。
CO2レーザー導入の経緯
当クリニックはホクロやイボ(脂漏性角化症や尋常性疣贅)などに対して外科的切除や、液体窒素による凍結療法を行っておりました。
これらはガイドラインでもファーストで推奨されている保険診療ですが、日々の診療の中で下記のようなデメリットも感じておりました。
- 液体窒素は長期間(イボの大きさ・深さなどにより、数か月単位)かかる場合が多く、時間的に患者様に繰り返しの通院のご負担をかけてしまう。
- 液体窒素だとイボは取れるが、炎症後の色素沈着が残る可能性が高い。
- ホクロは腫瘍なので手術対象だが、外科的切除は文字通り「切って縫う」ので、ホクロの直径を超える手術跡が残る可能性が高い。
これらのデメリットを解消する選択肢の一つとして、当クリニックはCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)を導入しました。
2つの治療モード(ジェネラルモード/フラクショナルモード)
当クリニックはJMEC社の炭酸ガスレーザーエフを導入しました。
2つの治療モード・3種類のハンドピースがあり、疾患・用途に応じて適切な使い分けができます。
ジェネラルモード(2種類のハンドピース)
ターゲットとなる組織に集中的にエネルギーを照射し病変部を切開・蒸散するモードです。
φ0.1mm での微細照射からディフォーカスによるスピーディな蒸散が可能な50mmハンドピースと、照射コントロールがしやすい100mmハンドピースがあります。
ノーマルハンドピース照射風景(疣贅)
フラクショナルモード
スキャナーを搭載しており、ホクロなどの大きさに応じてレーザー照射のサイズを設定でき、照射底面をきれいに正確に蒸散・凝固をすることができます。
スキャナー付きでの照射
左右とも照射直径は10×10mmで、左は300mJ、右は100mJとなっております。
エネルギーにより深さを調整できます。
また、底面が均一にきれいです。
スキャナーハンドピース照射風景(ホクロ)
このような人におすすめ
適応疾患
ホクロ、加齢性イボ(脂漏性角化症)、首イボ・脇イボ、汗管腫、稗粒腫、脂腺増殖症、尋常性疣贅、など(ほかにもご対応できる症状もございます。お気軽にご相談ください)。
ホクロやイボの1cm程度の大きなものの場合は、炭酸ガスレーザーではなく手術となることがあります(診察し、ご相談させてください)。
CO2レーザーの特徴
CO2レーザーは、その波長(10,600nm)が皮膚の水分に選択的に吸収される性質を利用して、皮膚のデキモノに照射すると一瞬にして熱エネルギーに転換して組織を蒸散させます。
簡単に言うと、盛り上がったホクロやイボなどを熱で焼いたり削ったりして治療します。
短時間に高エネルギーをピンポイントで照射するので、施術時間が短く、デキモノ周囲への皮膚組織の損傷を最小限にします。
また、レーザーを照射した周辺の血管は熱凝固作用で瞬時に固まるため、出血は少ないです。
レーザーを照射した部位は、1~2週間程度で新しい皮膚に生まれ変わります。
ピンポイントの治療が可能
気になるホクロやイボをピンポイントで治療できるのが、CO2レーザーの特徴です。
一般的にCO2レーザーは皮膚への深達度が浅く、周辺の皮膚組織に与える影響も少ないため、顔などに複数あるホクロやイボをまとめて治療することができます。
比較的小さめのもの、浅いものに良い適応があります。
また、1回の治療で複数箇所への照射も可能です。
盛り上がったほくろやイボの治療も可能
通常、盛り上がったホクロやイボは、切除手術や凍結療法などで対応することが多いです(保険診療では、ファーストチョイスです)。
CO2レーザーでは、こうした疾患に対しても治療が可能です。
既存治療と比較し、出血が少なく、傷跡も残りにくいという特徴があります。
治療回数と間隔
疾患によって異なります。
- 脂漏性角化症など多くの病変では一度の治療で除去できます。
- ①脂腺増殖症・汗管腫・ホクロなど病変が皮膚の深部まで存在するもの、②足底疣贅のように大きいものは、1回の治療では取りきれない場合もありますので、2~3回程度の治療を行うことも多くあります。その場合は(状況により)1か月程度の間隔をあけます。
- 尋常性疣贅の場合、深く照射し、しっかりウイルスの生息する部位を取り除く必要があります。したがって施術後多少の出血が生じる場合があります。また、深いところにウイルスが残存している可能性もあるため、再発の可能性もゼロではありません。
- ホクロなど、一部の疾患は再発を認める可能性があるため、その状態によって追加治療を行います。
治療の流れ
診察
まずは、ホクロやイボの状態を確認し(ダーモスコープという特殊な拡大鏡を使います。これにより疾患を診断し、悪性の有無などをみていきます)、レーザー治療が適しているかどうか、診察させて頂きます。
一般的に、病理検査が必要なものは適応になりません。
治療に関する疑問や不安な点がございましたら、遠慮なく医師にお尋ねください。
治療
- 1. 顔にレーザーを照射する場合、治療前に洗顔を行っていただきます。
- 2. 痛みを和らげるために局所麻酔(注射・テープ・クリームがございます)を行った後、レーザーを照射していきます。
- 3. 照射範囲にもよりますが、処置時間は5~30分程度です。
- 4. 照射した部位が、やや陥没した状態となります。
- 5. 専用の軟膏を塗り(もしくは創傷被覆テープ保護)、終了となります。
- 6. 施術後に患部処置(洗浄、軟膏塗布、テープ保護、遮光、場合によりビタミンC・トラネキサム酸内服やハイドロキノン塗布)について説明します。このアフタートリートメントが施術後の傷の治りの決め手となります。
- 7. アフタートリートメントが重要と考えていますので、再診をお願いしております。疾患・施術により、再診の日程はご相談させていただきます。
注意点
- 施術した部分は、直後は擦り剝けた傷のようになります。皮膚の深部まで存在する病変(大きいホクロや脂腺増殖症など)の場合、少し掘れたような状態になります。
- 当日の夜よりシャワーは可能です。ただし、長時間の入浴はお控えいただき、患部をこすらないようにご注意ください。
- 当日の飲酒や、翌日までの激しい運動はお控えください。
- 治療後は、照射部分が赤くなり、凹みができますが、1~2週間程度で皮膚が再生します。軟膏やテープ材を処方いたしますので、医師の指示に従って塗布・貼付するようにしてください。
- 治療から数日経過すると、かさぶたができますが、洗顔や入浴などで自然に剥がれていきますので、無理に取ったりしないようにしてください。
- かさぶたがはがれたときは、必ず紫外線対策を行ってください。
- 深くまで蒸散・凝固を行った場合、平らになるまでに数週間かかることがあります。
- メイクは治療部分を避けるか、保護テープの上から行ってください。
- 施術後は1~3か月程度の期間、赤みがあります。
- 治療後に赤みがある間は色素沈着予防のため遮光をしてください。
施術によるリスク・注意事項
予想されうるリスク
- 出血:出血が見られることがあります。ガーゼなどで押さえていただければ止まりますが、止まらない場合はご連絡をください。
- 二次感染:施術後に細菌感染により化膿すると、施術部位の正常な肉の盛り上がりや上皮化の妨げとなり傷跡が目立ちやすくなりますので清潔にしてください。異常を感じれば、すぐに受診してください。
- 色素沈着:傷跡に黒茶の色が残ることがあります。ハイドロキノン外用やビタミンC・トラネキサム酸内服などの美白剤(自費)などで対応いたします。
- ケロイド・肥厚性瘢痕:体質により傷跡が赤く盛り上がって硬く残る場合があります。ステロイドの外用や注射を行い対処しますが、複数回の処置が必要です。
- 再発:再照射が必要となる場合があります。
- 傷跡:軽度の陥凹や白色調の傷跡は残ります。赤みが数カ月続く場合もあります。
注意事項
- 皮膚炎の方、日焼けをしている方・日焼けのご予定のある方、妊娠中・授乳中の方は施術をお断りする場合があります。
- お子様:注射の麻酔が難しい年齢の方は、お断りする場合があります。
- レーザーを照射する部位と深さにより、治療後の状態、注意点が異なります。症状ごとの詳しい説明をご確認ください。
- 基本的に、施術部を常に湿潤環境な状態に保つことが重要です(wet dressing)。そのため、こまめな軟膏塗布やテープ材での被覆をお願いいたします。
禁忌事項
- 眼球へのレーザー照射
- ペースメーカーを使用している方 ( 炭酸ガス機械の電磁波によるペースメーカー誤作動の危険性があるため)
- 前ガン病変、悪性腫瘍(悪性黒色腫、悪性黒子など)、またはその疑いのある部位
- 全身状態不良の患者
- 眼、甲状腺、性腺部、太い血管、義歯や金属インプラント等、光沢のある埋め込み 医療機器の近辺にはレーザーを照射しないこと
- 抗凝固剤を使用する、又は血栓塞栓状態を有する患者
- 出血性疾患を有する者
- 血栓塞栓状態を有する患者
注意を要する症状
- 創傷治癒に問題がある者(糖尿病、膠原病など)
- ケロイド・肥厚性瘢痕の既往歴のある者
- 照射部位(皮膚)に外傷、炎症をもつ者
- 経口レチノイド・ピーリング剤を使用している者
- その他医師が不適当と認めた者
料金のご案内
価格はすべて税込みです。
初診料 | 3,300円 |
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再診料 | 1,100円 |
アフターケア診察料 | 500円 |
注:ホクロ・尋常性疣贅の同一部位の再発の場合、診察料はかかりません(施術料金は半額となります)。
ホクロ・汗管腫・稗粒腫・脂腺増殖症
長径1mm未満(1mm²未満) | 5,500円 |
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長径1mm以上~2mm未満(4mm²未満) | 7,700円 |
長径2mm以上~3mm未満(9mm²未満) | 9,900円 |
長径3mm以上~4mm未満(16mm²未満) | 11,000円 |
長径4mm以上~5mm未満(25mm²未満) | 17,500円 |
長径5mm以上~6mm未満(36mm²未満) | 19,800円 |
長径6mm以上(36mm²以上) | 応相談 |
1カ所の料金です。原則1回1カ所施術とさせていただきます。
複数個所は応相談(その場合は、1カ所の料金×施術個数、となります)。
ホクロは再発があり得ます。同一部位の再発には半額で治療させていただきます。
加齢性イボ(脂漏性角化症)
長径3mm未満(9mm²未満) | 5,500円 |
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長径3mm以上~6mm未満(36mm²未満) | 7,700円 |
長径6mm以上~8mm未満(64mm²未満) | 11,000円 |
長径8mm以上~10mm未満(100mm²未満) | 17,500円 |
長径10mm以上~12mm未満(144mm²未満) | 19,800円 |
長径12mm以上~15mm未満(225mm²未満) | 22,000円 |
長径15mm以上~20mm未満(400mm²未満) | 27,500円 |
長径20mm以上~25mm未満(625mm²未満) | 33,000円 |
長径25mm以上(625mm²以上) | 応相談 |
1カ所の料金です。原則1回1カ所施術とさせていただきます。
複数個所は応相談(その場合は、1カ所の料金×施術個数、となります)。
ウイルス性イボ(尋常性疣贅)
長径3mm未満(9mm²未満) | 11,000円 |
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長径3mm以上~5mm未満(25mm²未満) | 14,500円 |
長径5mm以上~10mm未満(100mm²未満) | 19,200円 |
長径10mm以上~15mm未満(225mm²未満) | 22,000円 |
長径15mm以上~20mm未満(400mm²未満) | 29,800円 |
長径20mm以上(400mm²以上) | 応相談 |
1カ所の料金です。原則1回1カ所施術とさせていただきます。
複数個所は応相談(その場合は、1カ所の料金×施術個数、となります)。
ウイルス性イボは再発があり得ます。同一部位の再発には半額で治療させていただきます。
首イボ・脇イボ(アクロコルドン)
1個につき(10個まで) | 1,100円 |
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1個につき(11個から) | 550円 |
1カ所の料金です。原則1回1カ所施術とさせていただきます。
複数個所は応相談(その場合は、1カ所の料金×施術個数、となります)。
麻酔料金
局所麻酔(注射) | 1,500円 |
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麻酔クリーム(麻酔時間60分) 5g | 2,200円 |
鎮痛薬(院内処方:レーザー後限定)
カロナール(200) 1錠 | 20円 |
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ロキソニン(60) 1錠 | 40円 |
アフタートリートメント(院内処方:レーザー後限定)
抗生剤軟膏代 1本 | 550円 |
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ステロイド含有抗生剤軟膏代 1本 | 750円 |
ハイドロコロイド被覆材(デュオアクティブET) 10×10cm | 1,000円 |
ハイドロコロイド被覆材(デュオアクティブCGF) 10×10cm | 2,000円 |
茶テープ 幅12.5mm×9.1m 1巻 | 200円 |
茶テープ 幅25mm×9.1m 1巻 | 350円 |
ヒルドイドローション25mL 1本 | 550円 |
色素沈着対策
シナール(内服) | 1,580円(当クリニック通常価格の2割引き) |
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トラネキサム酸(内服) | 2,380円(当クリニック通常価格の2割引き) |
ハイドロキノン(外用) | 2,640円(当クリニック通常価格の2割引き) |
同意書
CO2レーザー治療の同意書はこちらからダウンロードし、事前に記入いただけます。
もちろん、院内での記載も可能です。