水痘(水ぼうそう)は、ウィルス感染で起こる皮膚疾患で、全身に3~5mmの赤い水疱があらわれます。
日本では乳幼児の時期に多くの感染者が出ていましたが、2014年より水痘ワクチンが定期接種になったため、今後は発症するお子様は少なくなっていくことが予想されます。
水痘の症状
水痘では以下の症状があらわれます。
- かゆみを伴った赤い水疱
- 発熱(人により発熱しない場合もある)
感染後、2~3週間程度の潜伏期間を経て、3~5mm程度の赤い水疱があらわれます。
発疹は時間をかけて赤み→丘疹→水疱→膿疱→痂疲と進行します。7~10日ほどで治ることが多いです。
水痘の原因
水痘(水ぼうそう)は、ヘルペスウィルスの仲間である水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV)に初めて感染した際に起こります。
接触感染はもちろん、空気感染もしてしまうほど強い感染力を持っていて、マスクや空気清浄機でも感染を防ぐことは難しいとされています。
一度水痘にかかってしまえば、再び水痘になる可能性は低いです。
水痘の治療
VZVには高ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビル・ファムシクロビル)の投与が一般的です。
症状に応じて、発疹に対する塗り薬や、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬などの飲み薬を処方します。
早期に治療を開始することで、発疹やかゆみ・発熱などの症状を軽減することができます。
帯状疱疹について
水痘が治まったあとも、水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV)自体は神経を伝わって体内に残り、身体の免疫機能によって活動を抑えられています。
ところが、身体の免疫力低下などによって抵抗力が弱まると、VZVが再活性化して帯状疱疹が発症する場合があります。